※内覧会同行チェック※「壁」の不具合・確認ポイントは!

壁のチェック

「内装壁」には、建物を支える「構造壁」とその他の「非構造壁」があります。役割の異なる「壁」があるんですね。

役割が異なれば、チェックすべき視点も若干異なることに。そんな「壁のチェックポイント」に関するお話です。

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「内装壁」の不具合&チェックポイント!

内装壁のチェック

現代住宅では、マンションでも一戸建て住宅においても、内装壁の仕様の大半は、「プラスターボード+ビニールクロス仕上げ」となっています。

下地がプラスターボードと呼ばれている「石膏ボード」。

その上に、「ビニールクロス貼り」にて仕上げているものが、「8割以上」わ占めているのではないでしょうかね。

皆さんは、あまり多くの住宅を見る機会はないかと思いますが、私くのように、様々な住宅を設計&検査していると、いつも思うのが・・。

*日本の住宅は、どれも同じような内装ばかり

ということです。

「高級マンション」であっても、さほど内装仕上げに差はありませんから。下地は石膏ボードで仕上げは、柄・模様こそ異なっていても、あくまで「ビニールクロス」。

本当に画一的な内装仕様となっています。

ゆえに、「内装壁」をチェックする上で仕様の違いがほとんどありませんので、バリエーションは少なく、まあ、確認しやすいと言えるのかもしれませんね。

ただ、内装壁には、「構造壁」と「非構造壁」といった機能性が異なる種類が存在しています。

この違いはしっかりと意識した上で確認をすることが大切なポイントとなります。

「内装壁」のチェックポイント

「内装壁」をチェックする上で「構造・機能的な視点」と「見栄えの視点」それぞれから確認することが必要となります。

具体的なチェック部位・要素が下記です。

  • 壁クロスの施工状況(貼り方)
  • 壁下地の歪み・倒れの有無(計測・基準に適しているかの確認)
  • 石膏ボード(PB)と下地材(LGS・木材)との接合施工状況
  • 「構造壁」としての機能性が未知された施工となっているか。
  • 適材適所の壁材が使用されているか
  • 石膏ボードと石膏ボードとのつなぎ目部の施工状況
  • 「壁」と「天井」「床・巾木」との取り合い確認

「内装壁」に関して、実際に不具合があった要素。

「内装壁」に関しても、過去の内覧会チェックにて、上記要素のすべてで不具合を発見したことがあります。

特に「工事工程の遅れ」が目立つ物件では、「内装壁」の施工が雑になるケースが多いんですよね。

本当は、「工事中」にチェック出来れば、さらに不具合の指摘が多くなるものと思います。(特に、ボードの取り付け方法に関連した不具合)

内装壁の「膨れ」「倒れ」

内覧会時点でしっかりと確認しておかなければいけないのが「壁の膨れ・倒れ」です。

内装壁(石膏ボード)は、垂直&平滑に施工されなければいけないのですが、石膏ボードが室内側に「膨れた状態(山形)」となっていたり、「壁が倒れていたり(垂直が保たれていない)」することがあります。

この不具合があると、地震の揺れが繰り返される度に、壁の歪が大きくなってしまう可能性が高いんですね。

大きな地震が来た時に、内装壁の損壊が生じやすくなるということ。

このような状態の壁は、一度、石膏ボードを剥がして、下地調整からやり直す必要がありますので、手間も時間も必要となります。

また、この不具合は、「内覧会時に指摘・是正」しておかなければ、入居後に発見したとしても、無償修繕の対象とほぼ、なりません。

しっかりチェックしておく必要がある要素です。

石膏ボードが下地に正しく留められていない

簡単に言うと、「石膏ボード」と「下地(LGS、木材)」の間に隙間が生じている状態です。

「構造壁」であれば、機能的に重大な欠陥となるもので、「非構造壁」であったとしても、機能性が満たされないものとなります。

接合が不適切だと「壁と天井」「壁と床」との取り合い部にも不具合が生じている可能性が。

最も大切な壁の機能性が損なわれる状況ですので、内覧会時にて指摘必須の要素となります。

この不具合も入居してしまうとね一般の方が気が付くことはほとんどありませんからね。大きな地震が来て、壁が損壊しても、単に地震の仕業と感じるだけですので。

目視だけで、判断できる要素ではないため、「専門的な知識と経験」がどうしても必要となるかと。内覧会同行サービスを活用することによって、見つけることが出来る代表的な不具合要素と言えます。

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2021年6月3日内覧会同行内覧会チェック,

Posted by baum(一級建築士)