※デメリット※フローリング・コーディングの必要性は!?

住宅のメンテナンス

フローリング床のお手入れ

新築住宅(戸建て・マンション)を購入した時、まず最初に気になるのが「フローリングのお手入れ方法」なのかもしれませんね。

特に「フローリングのコーティング」は、住宅内覧会時にオプションとして、専門業者(コーティング業者)からおすすめされることが多いので、導入しようかどうか・・悩む方が少なくないもの。

そんな「フローリング・コーティング」に関して、建築士の視点から、その必要性有無・デメリットに関するお話をしてみたいと思います。

 

住宅のフローリング床にコーティングは不要です!!

フローリングのコーティング

最初に結論をお話します。

住宅のフローリングにコーティング(ハードコーティングなど)は不要です。

それどころか、折角の新築時にフローリングへコーティングを施してしまうことは、「コストが無駄になる」だけでなく、「フローリングの修繕が難しくなる」ので逆効果(デメリット)が生じてしまいます。

それでは、その理由(デメリット)について、記してみたいと思います。

 

現在のフローリングは「木材」ではなく「紙」なんです。

フローリングというと「木材」だと思いますよね。でも、近年主流となっている「シートフローリング」と呼ばれているものは、実は「木材」ではなく、「紙」なんです。

えっ・・紙!?

と驚くかもしれませんが、「紙」は、もともと植物繊維を細かく解したものを再形成したものです。

で・・シートフローリングの基材として使用されているのが「MDF」と呼ばれるもの。MDFは、木片・木繊維をボード状に圧縮加工することで創出されるもの。

特性は異なりますが、「ダンボール」などと同じ様なもので、「紙」の一種と言える建材なのです。

シートフローリングの表面は、「オレフィンシート」と呼ばれる、まさに「紙」に木目を印刷したものが使用されています。

シートフローリングが登場したばかりのころは、偽物感が強かったのですが、今では木目の印刷表現技術が格段にUP。一般の方だと、木材と区別がつかない商品へと進化しています。

このシートフローリングは、当然、そのままでは耐久性が低いので、「EB処理」といった特殊な電気加工によって、シートフローリング表面の耐久性を高めた商品となっています。

EB処理された表面は、いわゆる「強いコーテイング膜」が形成された状態となっており、撥水性もありますし、汚れなども付きにくくなっているのです。

そう

●シートフローリングは、最初から保護膜が形成されている建材

なのです。

ですから、日々のお手入れに「ワックス(水性ワックスなど)」は不要な商品となっています。

 

「EB処理」されているので、そもそもコーティングが不要なんです。

シートフローリングは、汚れ防止の「EB処理」がすでに施されていますので、そもそも、さらなるコーテイングなんて、まったく必要が無いんですね。

居住していく上で、十二分な機能性(EB処理)が存在しているのに、何故、「コーティングを追加する」必要があるのでしょうか?

もともと、EB処理が施されているシートフローリングには、コーティングが出来なかったんですよ。EB処理によって、弾かれてしまうから。まあ・・当然ですよね。

なのにも関わらず、近年では、「EB処理面」に対して、新たな処理を施して、「コーティング」出来るようにした商品も登場しています・・。

正直・・なんて無駄なことをしているのでしょうかね。

これは、居住者のためではなくて、あくまでも業者側の都合によるものなんですね。

「コーティングを売りたい」から、いろいろと工夫をしただけのこと。

「EB処理」で日常的なお手入れとしては、十分だということを覚えておいていただければと思います。

 

無理やりコーティングを施したフローリングは「メーカー保証の対象外」となります。

フローリングのお手入れ

まあ・・もう、最初に「フローリングのコーティングが不要な最大の理由」をお話しましたので、他の理由(デメリット)を記する必要も無いかと思いますが・・

もうひとつだけ、デメリットをご紹介しておきたいと思います。

基本的に「フローリングの機能」「住宅フローリングとしての使いやすさ・お手入れのしやすさ」のことを最も深く考えているのは誰だと思いますか?

そう。一番フローリングのことを考えているのは

  • フローリングを作っているメーカー企業

なんです。

当たり前の事ですよね。フローリングのお手入れのことを一番良く考えているのは、「コーティング業者」なのではなく、「フローリングメーカー」なのです。

使いやすくて、メンテナンスがしやすい・・そんなフローリングを日々研究開発してきているわけです。

そんな各フローリングメーカーの集大成が現在の「シートフローリング」なんですね。

それなのにも関わらず・・。

さらにコーティングを施す必要があると思いますか?

不要に決まっていますよね。(笑)

コーティングを施さなければけいないような商品だったら、フローリングとして未熟&未完成となってしまいますから。

各フローリングメーカーが自信をもって提供してくれているのが、現在のフローリングなのです。

ゆえに、完成品であるシートフローリングに、余分な手を加えることは、「機能を損害する」ことになるわけです。

ですから、実際にシートフローリングにコーティングを施した場合は、折角のメーカー保証が破棄されますのでご注意を!

 

フローリングの施工時点で不具合が存在しているケースがあります。

アパートのリフォーム

 

「コーティンクは不要(逆効果)」であることは、わかっていただけたかと思いますが。

フローリングに関して、末永く良い状態を保ちつつ、使用していくために、とても大切な要素があります。

それが、住宅購入時(内覧会時)に、「フローリングの不具合をしっかりチェックしておく」ことです。

フローリングの施工不良はわりと多く存在している不具合要素のひとつです。

フローリングの不具合は、計測器を用いつつ、しっかり確認しないと見過ごしてしまいやすく、しかも、年月が積み重なる中で着実に不具合が大きくなっていくものなのです。

※どのようなポイントを確認する必要があるのかは、こちらの記事(内覧会同行チェック※「床」の不具合・確認ポイントは!)をご参照いただればと思います。

購入時(内覧会時)に見つけなかった不具合は、すぐには表面化しないんですよね。

2.3年では、なかなか気が付くことなく、不具合は進行。

入居「3年後~5年後頃」にようやく自覚できる不具合として、表面化してくる傾向があるのです。

この時点では、瑕疵期間対象外となっていますので、フローリングの不具合は、自費で修繕する必要が生じることに。

このようなリスクも念頭にするならば、「コーティング」にコストを費やしている場合ではありませんよね。

フローリングの良き状態を保つためには、最初の施工状態をしっかりと確認しておくことがとても大切なのです。

これから新築住宅の購入を控えている方は、ぜひ、「フローリングのチェック」を忘れずに行うようにしていだたければと思います。

ただ、フローリングのチェックには専門的な知識が必要となるもの。こちらの内覧会同行サービス(戸建て・マンション)などをご検討してみてはいかがでしょうか。

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