新築マンションの「不具合対処」事例01:フローリングの浮き|内覧会同行
過去に行ったマンション内覧会同行サービスを通じて体験した「新築マンションの不具合対処の事例(01)」をご紹介したいと思います。
目次
マンション内覧会から一年後の出来事。「フローリングの浮き」に対する手直しトラブル。
当方の内覧会同行サービスをご活用いただいた方(東京都の新築マンション)から、約一年後のある日、メールにて連絡をもらいました。
リビング窓際のフローリングを踏むと”軋み”がはっきりと感じられるようになるとともに、”フローリングが浮いているのではないか?”と感じたので、丁度「1年点検」の時に、施工者に修繕(無償)を依頼したのですが・・。
「これは経年変化で良くあることなので、”無償”での修繕は出来ませんが、”有料”にて補修することは可能です」
と施工担当者から言われました。
とても、納得が出来ないので、どうしたら良いでしょうか?
このような、ご相談をいただいたんですね。
と・・いうのも。
もともと、「いわくつき」といいますか、内覧会時に、私が指摘していた箇所(フローリングの施工状態)の出来事だったのです。
そのことを、覚えてくださったようで、私のところにご相談をいただけたのです。
対応策:「内覧会時に建築士を同行検査を行ったこと」及び「指摘事項であったこと」をアピール。
実は、過去にも何度か同様のご相談をいただいたことがあったんですね。
ゆえに、私は「フローリングに関するトラブル」は、”2年以内””3年以内”の補償期間中であったとしても、「経年変化の一要素」として、修繕をしてもらえないケースが少なくないことを認識していました。
そこで、現在、私は
ことを心がけているのです。
この時も、「内覧会時の資料」に、「指摘があった内容」であることが記載されていたんですね。
そこで、お客様には
- 「内覧会時に指摘があった要素」であることを、資料コピーと共に、施工担当者に送付。
- 内覧会時に一級建築士の同行検査を行っていたこと、及び建築士(私)からの指摘であったことを私の「氏名」「コメント(今回の出来事に対する私の意見)」を先方に送付。
していただきました。
結果:案外あっさりと、修繕に応じていただけることとなりました。
実は、一応「次なる対策」を考えてはいたのですが・・。
後日、お客様から
- 部分的なフローリングの張り替え補修に応じてくれることとなった。
ことのご連絡がありました。思いの外・・あっさりと、補修に応じていただけたのは、私にとっても嬉しい出来事でした。
フローリングの補修に応じていただけたのは、「内覧会時」に「指摘」と「第三者(一級建築士)」の存在があったからだと考察しています。
このケースで、「フローリングの修繕」に応じていただけた一番の要因は
- 内覧会時の指摘要素となっていたこと。(資料で証拠が残っていること)
- 内覧会時に「第三者(一級建築士)」が介在していたこと。
だと考えています。
「住宅トラブル」に関しては、
「販売主・施工者」vs「購入者」
という関係となってしまうんですよね。ほとんどのケースで「販売主」と「施工者」は常にタッグを組んだ状況となります。
「購入者」にとっては、とても不利な状況ですよね。
そのような、状況とならないようするための、ひとつの方策が「内覧会時に第三者(一級建築士)を同行すること」なのです。
「住宅の不具合を見つける」ことだけではなく、上記のような利点(メリット)もあるわけです。内覧会に第三者(一級建築士)を同行することは。
さらに、この時「ご相談」をいただけたように、内覧会時に建築士の同行サービスを活用しておくと、その後、「住宅に関して、何か相談したいこと」が生じたときの相談相手となってくることも、メリットとなるのではないでしょうかね。
私の場合は、当方の内覧会同行サービスをご活用いただいた方に対して、その後、「無期限」にて、電話やメール相談は無料にて(何か実働が必要となった場合には、有償にて対応)対応させていただいています。
「住宅の不具合」って、なかなか表面化してくるのには、結構時間がかかるものが多いものなのです。
「マンション」の内覧会同行サービス
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