※豪雨の影響※内覧会同行チェックの重点注意ポイント!来年3月末まで。
今夏は豪雨・台風の被害が繰り返し発生してました。実は、その余波としてこれから問題が生じ来るものがあります。それが・・
※豪雨・台風被害の新築住宅(年度末)への影響
なのです。
目次
新築住宅への豪雨・台風の影響を念頭にした「内覧会チェック」が必要に!
昨年に引き続き、今年の夏も、各地で豪雨・台風の被害が多数発生することとなりました。
台風・豪雨の被害は毎年、一定数発生するものではありますが、今年は、「影響期間が長く」「繰り返しの豪雨・暴風」であったこと、そして「住宅への被害が多数発生した」ことが特徴となっています。
そこで、問題となるのが「雨・風の住宅の影響」と「職人不足の促進」です。
今夏に工事を行っていた新築住宅(マンション・建売)への被害・影響
豪雨・暴風被害が発生した期間が長いと、大きな問題となるのが「豪雨・台風の影響期間中に工事をしていた新築住宅への被害」です。
まあ、既存住宅が大きな被害を受けたことは、ニュースとして大々的に取り上げられますので、多くの人が認識しやすいのですが・・。
- 工事中の物件への影響
って、ニュースなどで取り上げられることは、ほぼ無いんですよね。もちろん、「工事現場の損壊(クレーンが倒れたなど)」はニュースになりますが、工事中の住宅(マンション・建売)にどんな被害・影響が生じたか・・などは、取り上げられることは無いわけです。
しかし、本当は既存住宅以上に大きなダメージを受けやすいんですよ。「工事中の住宅」は!
それも当然の事ですよね。
だって、なにせ、まだ作っている最中なんですから。豪雨・台風の影響はもろに受けてしまうわけです。
建売住宅(ツーバイフォー工法)の方が豪雨・台風の影響大!
建売住宅とマンションを比較すると、その構造上(木造とRC造)、豪雨などの被害が大きくなりやすいのが「建売住宅(木造)」です。
近年の建売住宅の大半が「ツーバイフォー工法」の建物となっているんですね。
詳細は省きますが、「在来工法(木造)」との工事上の一番大きな違いが
- 屋根工事を行う順番
です。
「在来工法」の場合は、基礎を作り、柱・梁を作ると同時に「屋根」を作ってしまいます。その次に「外壁」を作っていくことに。
まず、「構造躯体(外部)」を先にしっかりと作るんですね。
対して、今の建売住宅の主流となっている「ツーバイフォー工法」では、まず、「基礎」を作ったら、下(一階)から順番に柱を含んだ「壁」を作っていきます。
一階の壁が出来たら、二階の「床」を作り、そして「壁」を作る。
二階の壁が全て出来上がってから、やっと「屋根」が作られていくこととなるのです。
ですから、必然的にツーバイフォー工法の建売住宅は「雨の影響」を受けやすいのです。
豪雨・台風の影響は「基礎」「躯体」「外装・内装」と様々な部位に生じることに。
豪雨・台風の影響は、様々な住宅部位に被害をもたらすこととなります。それは、工事中だからこそなんですよね。
「基礎工事中」に豪雨などの影響を受ければ、必然的に「基礎」に被害が生じている可能性が高まります。
「躯体工事中」であれば、「躯体」に被害が。
建売住宅では、建方中に豪雨などの影響を受けると、壁・床の建材(木材)が大量の水を含んでしまいます。
完全に、建材が乾いてから、次の工事段階へ進むのならいいのですが、残念ながら、建売住宅の大半が「工程重視」で、どんな工事が進められて言っていまうますからね。
建築士の視点から言えば、「とんでもないこと」が日常茶飯事に行われているのが実情なんですね。
躯体(木材)に含まれた水分の悪影響は様々な形の不具合として表れてきます。
含水率が高い木材は、その後の「伸縮」が激しくなってしまうもの。
- 床・壁の歪み
- フローリングの施工不具合
- 壁材の不具合
- 家の音鳴り
- カビの発生
など
だけでなく
- 雨漏れの通り道が作られてしまう
などといった重大な不具合が存在する確率も高まります。
とにくか、工事中に「豪雨・台風の影響」を受けると、その後に被害が生じて来る可能性が格段に高まるわけです。
「職人不足」による施工不良増加の可能性
「雨・風による住宅への直接的な影響」の他、もうひとつ大きな課題となるのが
*各種職人不足による施工不良増加の可能性
です。
ここ数年、様々な理由が重なり、住宅建設工事に関わる様々な職人さん不足が定常化していました。
そんな状況下にて、豪雨・浸水・台風・強風による住宅被害が多数発生。住宅の「修繕需要」が大幅に増加することとなりました。
例えば、台風に伴う「屋根の損壊」を生じた住宅が多数発生したことで、屋根の修復依頼が殺到。需要に対する屋根工事の職人・技術者」の不足(供給不足)が生じています。
現状、屋根修理を依頼しても、修理工事に取り掛かれるのが、半年後~1年後といった状況に。
そのような住宅関連の職人・技術者不足は、「工事工程」に悪影響を及ぼします。
*工程通りに段取りが進まない
*次の仕事(現場)へ短期間で移らなければいけないので、丁寧な仕事とならず、急ぎの対応となってしまう
*不具合・ミスの有無のチェックをせずに、次の工程へと進んでしまう
など、様々な要素が「施工ミス」「不具合」を生む大きな要因となるのです。
その結果、これから完成・内覧会・引き渡しを迎える住宅には
*施工ミス・不具合が多数残されたまま
となってしまう可能性が高まることが推測できるのです。
基礎工事中に大雨の影響を受けた場合
「基礎工事」を行っている段階にて、大雨があった場合には
*基礎コンクリートの不具合(打設不備)
*床下の「水除去・乾燥不足」
といった不具合が残存する可能性があります。
特に「基礎底盤部」と「基礎立ち上がり部」との”打ち継ぎ部”に不具合(緊密とならず、隙間が生じる)が生じることがあり、後々
*床下浸水
に繋がってしまうことが少なくありません。
「年末~年度末」までの期間中に内覧会を迎える住宅(建売・マンション)は要注意!
今年も「5月~9月」と長き期間、豪雨・台風などの影響が繰り返し生じています。
そんな影響を受けた住宅(建売戸建て住宅・マンション)がこれから、竣工し、内覧会を迎えることに。
●「年末(11月)から年度末(3月)」までの期間中に内覧会を迎える新築住宅は、豪雨・台風の影響を受けている可能性が大。
●内覧会時に「豪雨・台風の影響」を念頭にした、チェックを行う必要がある
こととなります。
専門家(建築士)による「内覧会同行調査・サービス」なども上手く活用していただければと思います。
ちなみに、当事務所(BAUMPLANNING一級建築事務所)においても、これからの時期(10月~3月)は、内覧会同行調査の依頼が増加する時期。
チェック依頼が重なりやすいこともあり、予約が早めに埋まっていきます。
ですから、「内覧会同行チェック」のご予約は少しでもお早めにお問い合わせいただければ幸いです。
まずは、私 榑林(バウムプランニング一級建築士事務所)あてに、下記メールフォームから、「予約空き状況」などをお問い合わせ・ご確認いただければと思います。
また、内覧会同行サービスの概要(費用など)は下記記事に記しておりますので、ご参照いただければ幸いです。
↓↓↓
●内覧会同行サービス|一級建築士のおすすめマンション・戸建て検査!
併せて読みたい「内覧会同行」関連情報
●【注意事項】夏の内覧会(戸建て・マンション)で気を付けておきたいポイント
●業者任せは禁物※住宅内覧会の予定日は「一か月前」から調整しましょう!
●内覧会同行(戸建・マンション)※価格※BAUMPLANNING一級建築士事務所
●※内覧会同行チェック※「床」の不具合・確認ポイントは!
●※内覧会同行チェック※「壁」の不具合・確認ポイントは!
●※内覧会同行チェック※「窓」の不具合・確認ポイントは!?
●※内覧会同行チェック※「玄関ドア」の不具合・確認ポイントは!?
●内覧会チェックリストは「専門家」が使用しないと無意味な理由!?
●内覧会同行サービス|一級建築士のおすすめマンション・戸建て検査!
●【一級建築士の住宅検査】戸建て内覧会同行※BAUMPLANNING一級建築士事務所
●【一級建築士】マンション内覧会同行チェックの概要!東京都・神奈川・埼玉
●内覧会同行サービスが必要とされる理由?!住宅トラブルが増加傾向に
●新築マンション&一戸建ての内覧会時にチェックすべき項目とは?!
●マンション・一戸建て内覧会同行検査にて一級建築士の重要性が高まることに!
●【一級建築士の住宅検査】戸建て内覧会同行※BAUMPLANNING一級建築士事務所
●戸建住宅(建売住宅)の内覧会同行検査にて見つかる不具合事例!
●マンションの内覧会同行調査にて見つかる不具合事例!
●建売住宅(一戸建て)の「不具合事例01」:排水管の未接続|内覧会同行
●新築マンションの「不具合対処」事例01:フローリングの浮き|内覧会同行