建築士が語る※失敗しない外壁塗装の色選び!【経年変化】

住宅のメンテナンス

外壁塗装の色

外壁の塗り直しをしたいと思った時に、悩みの種となるのが「どんな色を選んだらいいのか?」ということですよね。

私は一級建築士として活動しているのですが、”色の選択”は様々な場面でとても重要な要素となっています。

色選びを誤ってしまうと、その後、ず~と後悔が続くこととなってしまうもの。

ここでは”失敗しないための外壁塗装の色選びポイント”をお伝えしたいと思います。

外壁塗装リフォームをする上でのご参考にしていただければと思います。

失敗しない外壁塗装の色選び!

外壁塗装

生活環境によって、年月は異なりますが・・・戸建て住宅において「築15年前後」を目安にメンテナンスが必要となるのが「外壁」です。

”外壁”は外部の様々なストレス・刺激に対して、居室を守るための最重要な要素のひとつとなっています。

さらに、外壁を保護しているのが「塗装」なんですね。

”塗装”は時間経過と共にかならず劣化するもの。塗装の種類によって耐用年数に大きな違いがありますが、いずれにしても機能的な観点から、築10年~20年の間には、「外壁塗装の塗り直し」が必須となるのです。

そんな外壁塗装の修繕をするとき、失敗してしまいやすいのが「外壁の色選び」です。

外壁塗装の”色選び”に何故失敗してしまうのか。【5つの失敗理由】

外壁塗装の色選び(修繕)に失敗しないためには、「色の選択に関する失敗理由」を理解しておくことが、早道となります。

私(一級建築士)の経験上、外壁の色選びに失敗してしまう”5つの要因”があげられます。

1)色の経年変化(褪色)の考慮不足。

塗装色は、時間経過と共にかならず”色褪せ(いろあせ)”します。特に、外壁の塗装は常に「雨・風・太陽光など」に晒されていますので、色が褪色してしまいやすいんですね。

ただ、近年では科学技術の進歩と共に、塗装の色もかなり褪色しにくくなりました。

塗装色が色あせてしまう主たる原因が

  • 紫外線
  • 化学変化(熱など)

です。

塗装の色によって、「紫外線の影響を受けやすい色」「化学変化を生じやい色」があります。

ちなみに、色褪せしやすい代表的な塗装色が

  • 赤色
  • 黄色

です。

原色に近い”赤色”などは、「1回/5年」程度の割合で塗装の塗り直しが必要となるもの。色褪せしやすい色彩を選ばないようにすることが、失敗しないための重要なポイントとなります。

2)色見本(サンプル・CG)と完成後の色イメージ差を認識できない。

塗装見本帳

色には「彩度」「明度」「輝度」という3つの指標があります。

原色と呼ばれる色(赤・青・黄色・緑など)に対して、「彩度」「明度」「輝度」の度合いがそれぞれ変化することによって、様々な色彩が作られています。

そんな”塗装の色”に記号(名称)表記したのが色見本帳と呼ばれるもの。

いくつか種類がありますが、外壁塗装に使用される代表的な色見本帳が日本塗料工業会 色見本帳です。(上記写真)

外壁の塗装色を決めるときには

  • 色見本帳
  • CGイメージなど

を使用することとなります。

ここで課題となるのが、色見本帳に記載されている”色”と実際に出来上がったときの”色”とでは、印象が大きく異なるケースがあること。

もちろん、”色彩”としては、同じ色なんですよ。

しかし、見本帳に示されている「色」と実物では、「大きさ(色の広さ)」「太陽光の影響」「外壁の素材感」などが加わるため、同じ色彩であったしても、感じ方が異なりやすいのです。

建築の専門家である、私のような建築士であったり、塗装の専門家と言える塗装職人の場合は、数多くの経験を重ねる中で、「見本帳の色」から実際の出来上がりの雰囲気をしっかり想像することできます。

しかし、経験を積んでいない一般の方にとっては、この作業(見本帳から完成時の雰囲気をイメージすること)が困難なものに。

これは致し方が無いことです。

ゆえに、外壁塗装の色選びをする時には、専門家(建築士・塗装職人など)から助言を貰うようにすることで、失敗を防ぎやすくなります。

特に、「CG画像」の色は、大きく異なったイメージとなりやすいもの。あくまでも「色の塗り分け範囲の確認」のために活用するものと認識しておいていただければと思います。

3)「光の反射」「光沢感」の考慮不足。

前項(2)と関連する要素となりますが、見本帳の色はあくまでも、「色調」を確認するためのもの。実際の出来上がりには、「光の反射」「光沢感」といった要素が加わります。

例えば、同じ「黒色」であったとしても、「艶無し」と「八分艶」では印象が大きく異なります。

同様に、「蛍光灯の下で見る黒色」と「太陽光の下で見る黒色」では異なる印象となるもの。

  • 太陽光の影響
  • 光沢の有無

も色選びをする上で加味しておくべき要素となります。

4)各行政の景観条例などの認識不足。

建築士に協力を得ながら外壁の色選びをするときは、問題となることはありませんが・・。

自分だけで塗装の色を決める場合に、注意が必要となるのが

  • 各行政の景観条例などの存在

です。

地域によっては、各自治体条例による、「建物の外壁の色規制」が存在しているケースがあるのです。

規制対象地域内では、条例などにて定められている範囲の”色”しか使用できません。

このことを知らずに、塗装の塗り替えを行ってしまうと、条例違反となることに。後々大きな問題が生じてしまうことがあるのです。

住宅(建物)には、様々な法規制が存在しているもの。必ず、「外壁の色に関する法規制の有無」を確認するようにしましょう。

5)汚れが目立ちやすい”色”を使用してしまう。

外壁の色選びの失敗要因として最後に上げておきたいのが「汚れが目立ちやすい色」を使用してしまうことです。

塗装の種類にもよりますが、汚れが目立ちやすい色と目立ちにくい色が存在しています。

例えば

  • 黒色
  • 白色

は汚れが目立ちやすい色となります。

外壁の素材感や凹凸の有無などによっても、汚れの目立ちやすさは異なりますので、専門家・塗装業者に意見を聞くようにしましょう。

外壁塗装の人気色。(2018年・2019年の傾向)

ご参考までに、現在の住宅外装色の人気傾向をご紹介したいと思います。

外壁色の人気傾向は、短期的に大きく変化するものではありません。ゆえに、2019年以降もしばらくの間、人気は変化しないものと思っています。

”建売住宅の外壁色”を通じて、人気の色傾向を考えると下記2つのパターンが不動の人気となっていることがわかります。

  • 白色系+茶系の組み合わせ(色分け)
  • 白色系+グレーの組み合わせ(色分け)

白色系としては「オフホワイト」「ホワイト」「クリーム色」「クールホワイト」などが活用されています。

外壁塗り替えをするときの基本となるのが「元の色よりも、濃い目の色調の色を選ぶ」ことです。

ベースが「オフホワイト」であれば、少し色味のある「クリーム色」などを選択するといいかと思います。

白色に組み合わせる”茶系”として人気の色彩(4色)をご紹介しておきいたと思います。ご参考に。

薄香(うすこう):日塗工番号 19-85D

コルク:日塗工番号 15-70H

柴色(ふしいろ):日塗工番号 15-60D

柴色(ふしいろ)

ベージュ:日塗工番号 19-70D

ベージュ

おすすめの外壁塗装業者

私が実体験を通じて、おすすめできる外壁塗装業者に関しては、こちらの記事(おすすめの外壁塗装業者!)にて記していますので、ご参照いただければと思います。

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2018年12月20日住宅のメンテナンスお手入れ, リフォーム, 外壁塗装

Posted by baum