※マットレス配置※ここが重要!寝具サイズ・窓・部屋の関係

マットレスの配置

寝室設計をする時に、一番重要視するのが「ベッド・マットレスの配置」です。

しかし、実際には安易にベッド・マットレスを部屋に配置してしまっている方が少なくないものと感じています。

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マットレス配置に考慮すべき要素!「マットレスサイズ」「窓」「部屋の広さ」

寝室レイアウト

「寝室」にて、最も大切にしたい目的要素となるのが「安眠・快眠が得られる環境」です。

寝室の主目的は、睡眠するための部屋。

安眠・快眠が得られるような環境とすることが、最も優先順位の高い要素となります。

寝室設計する上では、5要素以上の検討ポイントが存在。なかなか、全ての条件を満たすことは出来ないのですが、少しでも多くの条件要素を満たせるように寝室計画を行っています。

貴方がこれからベッド・マットレスの配置を考えるのであれば、少なくとも下記3要素は、しっかりと意識・検証していただければと思います。

  • マットレスのサイズ
  • 「窓」の位置
  • 部屋の広さ・形

マットレスのサイズ

マットレスのレイアウト

「マットレスのサイズ」はレイアウトを考える上で最も重要な要素となるものです。

  • シングルサイズ
  • セミダブルサイズ
  • ダブルサイズ

ベッシックなサイズとして上記3種類がありますが、一人で使用するのが「ジングル」「セミダブル」。二人で使用するのが「ダブルサイズ」となります。(一般的に。)

まず「シングルサイズ」に関しては、壁にマットレスの長手方向を沿わせた配置(上手青色配置)とするのは、避けていただければと思います。

安眠を得るためには、「心理的要素」もとても重要な要素となるもの。

マットレスの片側のみに「壁」があると心理的な圧迫感を感じる(潜在意識)とともに、「寝返りがスムーズに出来なくなる」可能性があるんですね。

ゆえに、理想的なのはマットレスの短辺方向を壁に沿わせた配置(上図赤紫色配置)となります。

セミダブルサイズの配置

セミダブルサイズの配置

「セミダブルサイズ」を活用する時には、マットレス長手を壁に沿わせて配置する(上図)こともOK。最も配置自由度が高いマットレスサイズとなっています。

ダブルサイズの配置

ダブルサイズの配置

「ダブルサイズ」のマットレスを二人で使用する場合には、マットレスの短辺方向を壁に沿わした配置(上図)が基本となります。

この時、マットレス両サイド(主に壁側)の空間を確保するのが大切なポイントに。上図で言えば、窓側の壁とマットレスとの間は「最低30cm」、理想は「50cm以上」距離を取るように配置していただければと思います。

「窓」と「枕」との位置関係

安眠を得るためには、「窓の近くにマットレスを配置しない」ことが基本となります。

「窓」からは、睡眠阻害要因となる「熱・冷気」「音」「光」という要素が入ってきます。周辺環境によっては、「電磁波」「低周波」も窓を通じて入ることに。

それらの影響を受けないようにするためには、少しでも「窓」と距離を離した位置にマットレスを配置することが理想となるのです。

ただ、実際には完全に「窓から離れた位置にマットレスを配する」ことは難しいもの。(日本の寝室は狭いので。)

そこで、最低限意識しておいていただきたいのが

  • 「窓」と「枕」との位置関係

です。

「枕の位置」を少しでも「窓」から離れた位置にて、配置計画をしていただければと思います。

部屋の「広さ」と「形」

近年、主にマンションおいて、寝室が「不整形な設計」となっている住居も少なくありません。

無理やり敷地を分割。狭い土地に「三階建て」にて計画した建売住宅などにおいても、不整形な寝室が目に付くようになっています。

そのような寝室空間では、なかなか上手くマットレスを配置することが出来なかったりすることも。

そんな場合は、大胆に大き目なマットレスで寝室を埋め尽くしてしまうようなレイアウトとしてしまった方が、快適な寝室空間となる場合もあります。

「一人だからシングルサイズ」と決めてしまうのではなく、部屋の広さ・形に応じたマットレスサイズを検討することも、念頭にしておいていただければと思います。

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2021年6月3日寝室ベッド, マットレス, レイアウト, 寝室

Posted by baum(一級建築士)