【神奈川県麻生区】新築マンションレビュー：プレミスト上麻生

2021年6月3日

プレミスト上麻生|大和ハウス工業

建設予定地は、もともと多くの木々が残る丘陵地。河川へ向けて、「北西方向」のくだり斜面地となっています。

「緑豊かな閑静な土地環境」と言えます。私としても、”静かな住環境”として高評価を与えることができる土地環境となっています。

「地盤」としては、丘陵地を「切土」する形で建設されていますので、通常は、「良好な地盤」と言えます。ただ、当該地においては、前面道路建設にあたり、斜面を大きく削って作られた経緯があり、「道路側の斜面地盤周辺」は、地盤強度として、やや難ありと考えています。

「基礎工事中」の状況を観察していましたが、やはり、「前面道路側の地盤」には、脆弱性を感じました。

とはいえ、建物としては、しっかり「杭工事」がなされていましたので、建物強度への影響はないものと考えています。

将来的に、「豪雨」などの影響で、前面道路側の斜面表面化が”崩れる（土が流れる）”などの可能性が考えられますので、私が住戸購入するのであれば、「前面道路から離れた住戸（南寄りの住戸）」を選びます。

各不動産会社の「物件概要」などを見ると、『新百合ヶ丘エリア』として、生活環境がアピールされていますが・・・。正直、地元（麻生区）に住むものとして、実際の生活行動を考えれば、『新百合ヶ丘エリア』ではなく、『柿生エリア』に属する生活環境となります。

実際に、最寄り駅となるのは、「柿生駅」です。

ただ、それなりに時間は要しますが、「新百合ヶ丘駅」まで徒歩で行くことは十分可能な範囲。新百合ヶ丘駅には、”快速急行”や”特急ロマンスカー”も止まりますので、交通の利便性はかなり高い生活環境と言えます。

近隣に同じ様な立地環境にて、建設された同規模のマンション（プラウド上麻生）があるのですが、それと同様に「リゾート感覚の分譲マンション」といったイメージづくりがなされているものと感じています。

「都心型マンション」とは異なり、”ゆったりと寛げる居住環境”が特徴となっているかと。

ゆえに、「新百合ヶ丘エリアのイメージ」や「都心型高級マンションのイメージ」のみを抱いて、物件購入に踏み切るのは、生活し始めてからの”大きなギャップ”を感じてしまうものと思われますので、注意が必要です。

実際、”プレミスト上麻生”の購入を検討されているのであれば、「日中の雰囲気（建物周辺環境）」を確認するだけでなく、「夜の雰囲気」も必ず確認するようにしていだたければと思います。

というのも・・・正直、「夜の環境イメージ」は・・。かなり寂しく感じられるはず。

特に、「柿生駅から当該マンションまで徒歩ルート」は、明かりも乏しく、かなり寂しく感じられるからです。

「高級なリゾートマンションとのイメージ・ギャップ」も感じられそうですからね。要チェックポイントと認識しておいていただければと思います。

また、私が近隣の「プラウド上麻生」の居室を数部屋調査（内覧会同行調査を数部屋行わせていただいた実績があります。）したときの、印象も参考にすると。

「北側（北西側）窓」から、見た景色は、「一階（実際の階数表示は違って来るかと思いますが、斜面と接している住戸階という意味で。）住戸」であっても、かなり、見晴らしがよく感じられました。

というのも、思いの外、「急斜面」となっているからです。

おそらく、「プラウド上麻生」でも同じ状況となるものと考えています。

また、この土地環境は、『風が強く通り抜ける環境』となっています。上階住戸においては、かなり強風の影響を強く受けることが推測できます。

ゆえに、私であれば、「二階・三階（斜面に接している階を一階とした場合）の住戸」を選ぶかと。自然災害なども生じにくい、おすすめの住戸となりますからね。