住宅診断(ホームインスペクション)を有効活用する上でのポイント!

住宅診断(ホームインスペクション)

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「住宅診断」の重要性が増してきた社会背景。

近年、「大型マンションの重大な施工ミス(傾斜など)」などが、ニュースとして取り上げられるようになっています。

「AI(人工知能)」など様々な技術革新が進む中、「建築技術」「建材の機能性」なども、昔と比較して、飛躍的に進歩しているはずなのですが・・何故、信じられないような施工ミス・不具合が生じてしまうのか??

不思議に感じる方も少なくないかもしれませんね。

それは、『建築』『家を建てること』が、「職人技」によるものではなく、プラモデルを組み立てるような「工業製品化」してきていることがひとつの要因となのだと考えています。

住宅が工業製品化するとともに、「工事監督」「職人」の”技量”と”意識”が大きく変化。「建売住宅」などは、『職人技術』によって、建てられるのではなく、『流れ作業』の中で、作られていく商品となってきているのです。

それゆえに、時に通常では、信じられないような「安易な施工ミス(ヒューマンエラー)」が生じやすく、しかも、それら「不具合」が簡単に見過ごされてしまう・・そんな状況が増えているのです。

「住宅トラブル」の相談件数は、右肩上がりで、増加傾向に。

詳しくは、こちらの記事(住宅トラブルの増加)をご参照いただければと思いますが・・。

住宅トラブルに関する相談件数は、2017年統計で「延べ3万件以上」となっています。中でも、「一戸建て住宅の購入(購入後)」に関する相談が、”80%~90%”を占めているとのこと。

一戸建て住宅に関するトラブルが顕著に増加しているわけです。

「住宅の工業化」は益々進んでいきますので、一戸建て住宅の購入に関連したトラブルも右肩上がりで、年々増加していくものと考えられているのです。

住宅診断(ホームインスペクション)とは?!

アドバイス

ホームインスペクション(住宅インスペクション)とは、住宅(一戸建て・マンション)に不具合や劣化要素が存在していないかどうかを確認する住宅診断サービスを意味しています。

ホームインスペクション(住宅診断)を行えるのは、住宅・建物に関する専門的な知識を有している「住宅診断士(ホームインスペクター)」のみとなっています。

ただ、住宅診断士の中にも、「保有する資格の有無」によって、種類が存在しているのが実情です。

  • 民間資格のホームインスペクター
  • 一級建築士・二級建築士(国家資格)
  • 既存住宅状況調査技術者(建築士のみが所得可)

「既存住宅状況調査技術者」は、2018年4月から、施行された国が定めた新たな技能制度(資格制度)。

中古住宅の売買に関連した、住宅診断を行うためには、この「既存住宅状況調査技術者」の資格が必須となりました。この資格を得られるのは、「建築士」のみとなっています。

ゆえに、住宅診断士を選ぶ上でのポイントとしては。

●新築住宅(一戸建て・マンション):一級建築士へ依頼。
●中古住宅(一戸建て・マンション):「既存住宅状況調査技術者」を有する建築士へ依頼

がベストとなります。

「中立性(第三者性)」を有した住宅診断士の活用。

ホームインスペクション(住宅診断)にて、最も大切な要素となるのが・・。

「中立性(第三者性)」の確保

です。

「売り主」「買主」のどちらかに偏った言動をすることが無い、「公平的な立場」を維持した形で、住宅の「不具合の有無」「経年変化・劣化状況」を事実のまま報告すること(依頼主へ)が求められるのです。

近年、ホームインスペクションを行っている企業や住宅診断士の中に、「不動産会社」「施工会社(工務店など)」を兼業していたり、それら企業と関連が深い(グループ企業、提携会社)診断業者・診断士が存在しています。

そのような企業の診断サービスでは、「公平性」「中立性」が保たれません。

さらに、「無料」「格安」を謳っている業者にも要注意。

実際には、「カーテン工事」「リフォーム工事」を抱き合わせた形で「住宅診断」の提示をしていることが多く、実際は「無料」なのではなくて、きっちり「工事費用の中」に診断料が上乗せされているのです。

こういうのも、公平な診断には繋がらず、逆にトラブル発生の要因となるもの。

それゆえに、「ディベロッパー(住宅販売企業)・不動産会社・施工会社」とは、まったく関連性の無い、独立性を有した『ホームインスペクション企業』『住宅診断士(一級建築士事務所)』を選択肢とすることをおすすめいたします。

住宅の実態を把握。メリットもデメリットも含めて、納得した上で住宅購入することが大切。

住宅購入

住宅は、土地環境(立地、地盤)が一件一件で異なるもの。どんな住宅であっても、メリットとデメリットを必ず、併せ持っているものです。

一般的な「住宅の下見」だけでは、その住宅のメリットとデメリットを十分に把握することは出来ないもの。ホームインスペクションの専門家による視点(主に機能的な要素)を取り入れることが望ましいのです。

  • 住宅設備(空調・給排水・電気など)の機能性
  • 建物とての安全性(自然災害など)
  • 劣化状況

は、最低限確認しておきたい要素となります。

住宅診断を行うタイミング。

住宅診断を行うタイミングとしては、「新築住宅」と「中古住宅」では、若干異なります。

新築住宅(建売・マンション)の場合。

新築住宅(建売・マンション)においては、住宅診断ができるタイミングが限られます。それが・・。

  • 内覧会時(内覧会同行)

となります。

住宅の「引き渡し前」にかならず行われるのが、「内覧会」。その内覧会に、住宅診断士(建築士)を同行する形で、住宅診断を行うこととなります。

中古住宅(一戸建て・マンション)の場合。

中古住宅(一戸建て・マンション)の場合は、住宅診断を行えるタイミングが2回あります。それが・・。

  • 「物件申し込み後」と「契約」のでの間の期間。
  • 「契約後」の「引き渡し前」のタイミング。

です。

最も望ましいのが、「申し込み後」~「契約前」のタイミングとなります。

「契約後~引き渡し前」に住宅診断を行うことも少なくないのですが、この場合、「何か大きな不具合など」が確認された時に、契約解消するためには、「手付金」をあきらめなければいけなくなってしまいます。

「契約前」のタイミングで住宅診断を行えば、何か大きな不具合などが見つかった時に、金銭的な負担は無く(住宅診断料のみ)、住宅購入を見送ることができますからね。

ホームインスペクション(住宅診断)は「目視検査」を中心として行なわれます。

住宅診断は、「目視調査」「器具を用いた調査」により行われます。主には「目視調査」が中心的な要素となります。

ゆえに、「隠ぺい部分」などは、直接的な調査の対象外となります。

また、「家具など」が設置されたままでの住宅診断となる場合は、「家具など」で隠蔽されてしまっている部分(床・壁など)も調査対象外となります。

住宅の「歪」「傾き」は、器具を使用して”数値”として確認。

レーザー水準器

住宅の「安全性」「機能性」の要素のひとつとなる、『住宅の歪・傾きの有無』に関しては、”目視”だけではなく、「器具(レーザー水準器など)」を使用した、「数値での確認」を行います。

どんな器具(アナログ、デジタル)を使用するのかは、診断士により異なりますが、いずれにしても、法的基準(品確法など)に対して、どのような状況となっているかを確認いたします。

私(バウムプランニング一級建築士事務所)が行っている住宅診断の概要。

当事務所(バウムプランニング一級建築事務所)は、他企業との関連性は一切ない、完全独立性を有した、個人建築士事務所です。

住宅診断は、すべて、事務所代表の私(KUREBAYASHI)が対応しています。

ホームインスペクション(住宅診断)の具体的な内容(対象エリア・費用など)は、それぞれ下記をご参照いただければと思います。

●新築住宅(建売・戸建・マンション)

  1. 新築マンションの住宅診断「内覧会同行サービス」の詳細。
  2. 新築戸建(建売住宅など)の住宅診断「内覧会同行サービス」の詳細。

●中古住宅(建売・戸建・マンション)

  1. 中古住宅(戸建・マンション)の住宅診断の詳細。

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