「プロパンガス」の賢い活用方法!家計&災害対策に。
主要な住宅設備のひとつ「ガス設備」。ひと昔前に、「オール電化住宅」という言葉が流行った時期がありましたが、オール電化住宅は騒がれたほどの広がりを見せていません。
それは、多様な自然現象が存在する日本において、「一つのエネルギー(燃料)に依存」した生活環境とすることには、大きなリスクを伴うからなのです。
「多様なエネルギー活用(電気、ガス、太陽光など)」が出来る環境をバランス良く整えておくことが理想的なのです。
そんな住宅エネルギーのひとつ「ガス設備」に関するお話です。
目次
「都市ガス」「プロパンガス」の2種類のガス設備。
「ガス設備」には、燃料種類&供給方法の違いから、2種類のガス設備が存在しています。それが・・。
- 都市ガス設備
- プロパンガス設備
です。
建築に携わっている人であれば、「都市ガス」と「プロパンガス」の特性の違いを常識的な要素のひとつとして、知っているものですが。
一般の方は、案外、「都市ガス」「プロパンガス」の違いをきちんと理解している方は少なかったりします。
実は、それ・・大きな勘違いなんです。
確かに、「都市ガス設備」が普及し始めた頃は、全ての地域に都市ガスを敷設することが目標とされており、「都市ガス」が敷設促進される中、敷設されていない地域のみが「プロパンガス」利用が残っていったという歴史があります。
それゆえに、今でも「都市ガスが利用できないエリアでのみ、ブロパンガスが活用されている」といったイメージがあるのでしょうね。
しかし、近年では、プロパンガスを積極的に導入している施設や住宅(宿泊施設など)も多く存在しています。
「プロパンガス料金」に関する勘違い。
もうひとつ、「プロパンガス」に関して、勘違いされていることが多い要素のひとつが「料金」です。
と思っていませんか?
これも、大きな勘違いなんですよね。
実情は、「地域」「時期」によって、都市ガスの方が安かったり、プロパンガスの方が安かったりと変動しているのです。
基本的にガス燃料は輸入に頼っているため、「燃料価格」が世界情勢・為替相場の影響で常に変動しています。
また、日本の場合は特に「地域による価格差」が大きいんですよね。
例えば、ある月の「ガス代」を試算してみると。
・都市ガス:¥7,824円
・プロパンガス:¥8,200円
・都市ガス:¥10,124円
・プロパンガス:¥8,200円
となりました。
「時期」「地域」によって、都市ガスの方が安かったり、高かったりするということ。単純に「都市ガスの方がプロパンガスより安い」というのは、間違ったイメージということです。
「プロパンガス」の特徴。
「プロパンガス」は、「住宅」以外にも、「飲食施設」「宿泊施設(ホテル、旅館)」などで積極的に活用されています。
そこには、前項でお話したように、地域によっては「プロパンガスの方が安い」という理由の他にも、「プロパンガスならではの特性」に関連した理由が存在しています。
「プロパンガス」は「都市ガス」よりも燃焼効率が高い(火力)
「プロパンガス」と「都市ガス」の特性に関して、最も大きな違いとなっているのが「火力(燃焼効率)」の違いです。
実は、「プロパンガス」の火力は、「都市ガス」と比較して、『約2.23倍』高いのです。
このことは、あまり一般的には知られていないことなのかもしれませんね。
「都市ガス」の火力(熱量/ カロリー)は1m3 あたり10,750Kcalであるのに対して、「プロパンガス」は1m3あたり24,000Kcalとなり、プロパンガスは都市ガスに比べて2.23倍の火力があるのです。
ゆえに、強い火力を必要とするような「飲食店」においては、「都市ガス」よりも「プロパンガス」の方が効果的なんですね。
自然災害(地震災害など)時に使用し続けられる「プロパンガス」。
近年、「2011年東北太平洋沖地震」や「2014年熊本地震」など大規模な地震災害が発生してきています。
そんな自然災害時(地震災害など)に、あらためて、その特性が注目されるようになったのが「プロパンガス設備」です。
一般的な「都市ガス設備」の場合は、地中に埋設されたガス配管設備によって、都市ガスが供給されています。
それゆえに、一番の課題(テメリット)となっているのが、「地震の影響を受けやすい」ということ。
「埋設されているガス配管の損傷(ガス漏れ)」が生じやすく、埋設ガス配管の損傷があると完全復旧には、「一ヶ月程度」の時間を要することがあります。
埋設ガス配管の損傷が実際には無かったとしても、「ガス配管の損傷有無」「安全確認」を行わなければ、利用再開することが出来ないため、ガスの利用再開に少なくとも「一週間~10日間程度」の日数を要することに。
その間は、当然「ガス利用が出来ない」わけです。
対して、「プロパンガス設備」の場合は、建物及びプロパンガス配管自体に大きな損傷が無ければ、自然災害後(地震災害後)すぐに、ガスの利用が可能となります。
自然災害に強いのが「プロパンガス設備」なのです。
実際、2011年の震災時には、一ヶ月以上ガス利用がストップしている状況下で、早々に「お風呂」などの利用が可能だったのが、プロパンガスを利用している住宅でした。
新たなプロパンガスの供給はストップしたとしても、ガスボンベに残っているプロパンガス分は、活用できますからね。
自然災害(地震災害)が生じた時、宿泊客が滞在している「宿泊施設」にて、ガス利用が出来なくなるのは致命的な問題となるもの。
ゆえに、非常時対策を念頭に、宿泊施設では、「プロパンガス」を活用しているケースが多いのです。(主にプロパンガス料金の安い地域にて。)
「プロパンガス」の効率的な活用!一度はきちんと「価格見直し(比較)」をしないと大損している可能性が。
一般的な「プロパンガスの平均価格」と「都市ガスの平均価格」を比較すると、「プロパンガス」の方が「1.1倍~2.2倍程」高くなっています。
地域によっては、「プロパンガス」の方が安いのに、何故「平均価格」で考えると「2.2倍」といった格差が生じることがあるのかというと・・・。
実は、「プロパンガスの価格自体に大きな格差がある」からなんですね。
近年、ようやく「都市ガス」が自由価格競争対象となり、ガス会社を自ら選べるようになりました。(「東京都・埼玉県・神奈川県」の都市ガス自由化)
対して、「プロパンガス」はもともと自由競争価格となっているのです。
しかも、そのような実体を消費者自体があまり理解していないため、ほとんど言い値のままプロパンガスを利用している方が圧倒的に多いんです、
そんな中には、「暴利」と言えるような不適切な高値で運用されているものも少なくないのです。
現在、「プロパンガス」を利用している方は、絶対一度は「価格比較(見直し)」をするべきです。
「プロパンガス」の価格は、本当に・・びっくりするほどの価格差があるもの。
大半の方が、適正価格よりも高いガス代を支払っているのではないでしょうかね。
こちらに24道府県別プロパンガスの平均価格表が掲載されていますので、現在のガス代と比較してみてはいかがでしょうか?!
現在、プロパンガスを利用している方であれば、絶対一度は「価格比較&価格の見直し」をするべきです。そして「適切なプロパンガス価格」を知っておくべきです。
現在、利用している「プロパンガス会社」との価格交渉をするだけでも、大幅に値引きとなるケースがありますが、やはり、まずはきちんと「プロパンガス会社」を比較しておく必要があります。
そもそも「悪質なガス会社」なのか「良心的なガス会社」なのかの差がありますからね。
具体的には、現在住んでいる地域にて「どんなプロパンガス業者が存在しているのか」「プロパンガス業者ごとの基準価格」を把握しておきましょう。
そのための手段としては、こちらのプロパンガス料金を比較サイト【エネピ】の活用がとても便利です。
オンライン上で簡単に「業者比較」「価格比較」が出来ます。もちろん【無料】での利用です。大半の方が、少なくとも「数千円/月」はガス代が安くなりますからね。
「¥7千円/月」もガス代が安くなるということも少なくありませんので。
しかも、嬉しい要素となるのが、実際に「価格比較(見積もり比較)」して、ガス業者を切り替えようとした場合、「エネピ」にて依頼すれば、とても面倒で煩わしい「新規ガス業者及び現在のガス業者との調整」をすべて「エネピ」のスタッフが行ってくれることです。
特に「現在のガス業者との調整」をしてくれることがとっても大きなメリットと感じられるかと。
もちろん、新規でプロパンガス設備を導入したいときにも、有効です。
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