【必見】エアコンの適切な使い方!「冷房」と「除湿」の使い分けとは!?

エアコンの適切な使い方

近年、エアコンも多様化。様々な機能が付加された商品も多数存在しています。

高度な機能性が付加される反面、エアコンに関する基本的な使い方をしらない人も少なくないもの。

ここでは、エアコンの基本機能となる「冷房」と「除湿」に関してお話してみたいと思います。

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エアコンの適切な使い方!「冷房」と「除湿」の使い分けとは!?

最新型のエアコンはIC制御(自動調節機能)にて、適切な室内環境を創出する・・・そんな商品が多くなっています。

ただ、現実的には、人それぞれで”暑い””寒い”の感じ方が異なるため、自動制御では、結構物足りないと感じるケースも少なくないもの。

自分にとって、最適な生活環境を整えるためには、やはり基本となるエアコンの使い方を理解しておくことが大切なポイントとなります。

そんなエアコンの最も大切な基本機能が

*冷房
*除湿

機能です。

環境(温度・湿度)に合わせて使い分ける「冷房」と「除湿」

環境(温度・湿度)に合わせて使い分ける「冷房」と「除湿」

あなたは「冷房」と「除湿」をうまく使い分けることができていますか?

「冷房」と「除湿」の機能的な違いを理解していますでしょうか?

案外、「冷房」も「除湿」も対して差がないと感じている方も少なくないのかもしれません。

しかし、実際は「冷房」と「除湿」には大きな機能差が存在。生活環境(温度・湿度)に応じて、使い分けることにより、快適さを感じられるだけでなく、「電気料金の節約」にもつながるのです。

「冷房」の機能と使い方

まずは、エアコン本来の機能となるのが「冷房」です。”冷房”の役割・機能となるのが

*部屋の温度を下げること

です。

「30℃」の室温を「25℃」に下げるときには、「冷房機能」を使用することとなります。

この時、対象となるのが「気温」という数値です。

”暑さ感”といった感覚的な要素(曖昧な要素)を対象としているのではなく、あくまでも”気温(室温)”という具体的な要素を対象としているということ。

どんな温度(室温)が快適と感じるかどうかは、「個人差」がある他

・体調
・湿度
・気流の有無

によっても変化することをまずは、認識しておいていただければと思います。

なんとなく、冷房を利用してしまうのではなく、効果的な冷房の使い方として心がけておきたいのが

*体調の確認
*「湿度」が苦手かどうかのチェック
*「気流」が苦手なのかどうかのチェック

となります。

「除湿」の機能と使い方

エアコンに備わっている「除湿」という機能は、その名にあるように

*室内の除湿

が主たる役割となります。

ですから、基本としては「気温(室温)を下げる」ことは目的としていないのです。

ただ、蒸し暑さを感じる環境において、”除湿(湿度を下げる)”をすることによって、体感温度が下がるのです。

ゆえに、「除湿」することによって、暑さが和らぐ(快適に感じる)ことに繋がります。

「除湿」の種類と使い分け

実は、エアコン機器によって、除湿機能にも、複数の種類が存在しています。

・除湿(ドライ)
・冷房除湿
・衣類乾燥

など、表記方法も商品によって、多少違いがありますが・・。

仕組みと機能にて分類すると下記2種類に分けることができます。

・弱冷房除湿
・再熱除湿

弱冷房除湿

「弱冷房除湿」は、室内の”除湿”のみが目的のものから、”弱冷房”と”除湿”を併せ持った中間的な機能を有するものまで含みます。

実際には”除湿のみ”が目的の機能であったとしても、熱交換にて除湿を行う過程にて、室温よりも低い空気(冷風)が送風されますので、弱冷房除湿を使用したときには、少し気温が下がることがあります。

*除湿による体感温度の低減

に加えて

*室温の弱い低下

が期待できることとなります。

※ただ、あくまでも”除湿”が目的ですので、室温を下げる必要があるときは「冷房」を利用しましょう。

再熱除湿

「再熱除湿」という言葉は、あまり聞きなれない方が多いのではないでしょうか。(実際のエアコンには、単なる”除湿”として表記されていないものもあります。)

”再熱除湿”というのは、簡単に言うと

*”除湿”はするけれども、”室温を下げない(低下させない)”

といった除湿機能となります。

先ほどお話したように、熱交換にて”除湿”を行うと必然的に多少空気(送風)の温度が下がります。

これを防止するために、除湿後の空気を暖めてから、送風する仕組みが「再熱除湿」なのです。

エアコン機能の使い分けの注意点

繰り返しとなりますが、エアコンには

*冷房
*除湿

の2つの機能があります。

そして、”暑さ”を和らげるため(体感温度を下げるため)には

*気温
*湿度
*気流(送風)

の3要素が関連しています。

エアコン機能を適切に使用する上での注意ポイントとなるのが

「気温」「湿度」「気流」の現状をしっかりと把握しておく

ことです。

例えば、「室温が32℃」で「湿度が55%」であるなら、快適な環境とするめたに、まずは「室温を28℃以下」とすることが必要な要素となりますので、「冷房を使用する」ことが適切な使い方となります。

このケースでは「除湿」を使用しても、快適さは高まりません。

対して

「室温が28℃」で「湿度70%」という環境の場合、まずは「湿度60%以下」とすることが望まれます。

ゆえに、「除湿機能を使用する」ことが快適性を得る上で適切な使い方となります。

もうひとつ、注意点として挙げておきたいのが

*室温30℃以上の場合は、「冷房」を使用する

ということ。

近年では毎夏ごとに、”10000人以上”の方が熱中症にて病院へ搬送されています。

真夏においては、「体感温度」ではなく、「室温」をまずは重要視。「冷房機能を活用」して”室温28℃以下”に保つように心がけていただければと思います。

「冷房」と「除湿」でどちらが消費電力が少ないのか?

多くの方が気になる要素として

*「冷房」と「除湿」でどちらが電気料金(消費電力)が少ないのか?

という問題があります。

「除湿の方が安い」と記している情報HPもあれば
「冷房の方が安い」と記している情報HPなどもあります。

結論を言うと、上記はいずれも正確性に欠けた情報ということとなります。

*エアコン機器によって異なる
*利用環境(室温、湿度など)によって異なる

というのが正確な答えとなるからです。

※参考:ダイキン| よくあるご質問(FAQ)

基本的には、先ほどお話したように利用環境(室温・湿度)に応じて、「冷房」と「除湿」をうまく使い分けることが、電気料金的にもお得となります。

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冷房効率を高め消費電力を抑えるために必須の「エアコンクリーニング」

エアコンクリーニング

エアコンを効率的に運用するためには、「定期的なエアコンのお掃除」が必要不可欠です。

適切なお掃除ができていないと

*冷房効率が悪くなる
*消費電力が多くなる(電気代UP)
*カビ(真菌)による健康被害の発生

中でも、近年も”住宅の高気密化”が進むことで危険性が増しているのが「 カビ(真菌)による健康被害 」です。

カビ(真菌)の体への影響は多岐にわたっているのですが・・。中でも要注意なのが

肺アスペルギルス症

です。

※肺アスペルギルス症とは!?

麹菌として知られる有用なカビ「アスペルギルス属」の中で「フミガースツ」という真菌が肺に入ることで日和見的に引き起こされる肺炎。

重い場合は呼吸困難となります。アスペルギルスは空気中に普遍的に見られるカビでエアコンのダクトや噴出し口を通じて室内に拡散されます。

カビ(真菌)は、エアコン内の「フィルター」「フィン」と呼ばれる部位にて、大量発生します。

一般的なお手入れとして、「フィルター掃除」をする方は、多いかと思いますが、「フィン」の掃除は専用道具と手間が必要となるため、行っていない方も多いもの。

建築士として、様々な住宅チェックをしていますが、経験上、最低でも

*「一回/3年」の本格的なエアコン内部(フィン)のクリーニング

が必須と考えています。

それ以上の期間、掃除をしないままのエアコンは、健康を害するマシーンとなっていると言える状況。

きれいにならなかったら全額返金!【エアコンクリーニング】

本格的なエアコン内部のお掃除は、結構大変なもの。手間と時間を考えると上記のような「エアコンクリーニング・サービス」などを活用して、適切なお手入れを心がけていただければと思います。

まとめ

快適に過ごすためには、真夏にて「エアコンの適切な活用」は欠かせません。適切な利用ができずに、熱中症などとなっては、本末転倒ですからね。

そのためには、お部屋の「室温」と「湿度」を知っておく必要があります。

お部屋には必ず、「温度計」と「湿度計」(こちらタニタの温湿度計のような温度計と湿度計を兼ね備えた商品が理想的)を常備しておくようにしたいものです。

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2022年11月1日住宅設備エアコン, 空調

Posted by baum(一級建築士)