【小さな子供のいる家庭】新築住宅への引っ越し後に注意しておきたい3要素とは!?

引っ越し

新築住宅への引っ越し後の注意点

新築住宅(戸建て・マンション)を購入。引き渡し・引っ越しを終えたら新生活の準備万端・・・と思っている方へ。

”住宅”とは、工事が終わる時点が完成なのではなく、少なくとも1.2年は育んでいく必要があることをご存知でしょうか?

自分たち(家族)に適した環境へと育み・カスタマイズしていくことが必要なのです。

【小さな子供のいる家庭】新築住宅への引っ越し後の注意点

引っ越しを終えてから、心がけておきたい育みポイントは多々ありますが・・。まず、ここでは主に小学生低学年以下の子供がいるご家庭にて、引っ越し後に注意しておきたい要素についてお話したいと思います。

新築住宅への引っ越し後に注意しておきたい3要素とは!?

新築住宅を購入。引き渡しを受けて、引っ越しを済またことで、ようやく新生活がスタートとなります。

ただ、実際には引っ越しを終えても、なかなか荷ほどきもできないまま、数か月ほど過ごしてしまうケースも少なくないもの。

特に、小学生以下の子供のいるご家庭では、「仕事」「日常の家事」「子供たちを新生活に慣れさせるための諸対応」にて、時間が手一杯に。

「新居を整える」ことに、手が回らない

のも致し方ないものです。

しかし、見栄えの問題などは、後回しにしてもかまいませんが、「家族の安全を確保」「家を長持ちさせる」ために必要なことだけは、心がけておきたいものです。

そんな新居への引っ越し後に、心がけておきたい「3つの要素」をピックアップしてみました。それが下記3要素です。

1)過度な汚れ防止対策(コーティング)を行わないこと
2)引っ越し後、約1年間「積極的な換気」を行うこと
3)扉(室内扉)に指を挟んでしまうことへの注意

過度な汚れ防止対策(フローリングのコーティング)を行わないこと

過度な汚れ防止対策(フローリングのコーティング)を行わないこと

近年、新築マンション購入時のオプション的な取り扱いにて、追加契約してしまう方が少なくないのが

*フローリングの汚れ防止コーティング(ハードコーティング)

です。

特に小さな子供のいるご家族の場合、「子供が何かと床を汚してしまうこと」を思い浮かべて、戸建て住宅(建売)においても、住宅完成後に導入する方も少なくありません。

ただ、結論を先にお話しすると

*新築住宅にてフローリングへのコーティングはするべきではない

のです。

建築士として、特殊なケース(ペットの安全対策など)を除いて、一般住宅では実用的ではないと考えられるからです。

詳細はこちらの記事:※デメリット※フローリング・コーティングの必要性は!?も参照していただければと思います。

複数の理由があるのですが、重要な4つの要素(理由)を記しておきたいと思います。

1)費用対効果が低い

近年、フローリングのキズ・汚れ対策として、販売されている”コーティング(ハードコーティングなど)”は、そもそも不特定多数の人が土足で歩行するような「商業施設」「宿泊施設」などに使用されるフローリング用として開発されたものです。

*フローリング床上を土足歩行することによる、ダメージや汚れを防止する

のが目的だったもの。

それが、年々日本の住宅全般(戸建て住宅、マンション)にて、フローリングが主流となってきたことに着目した業者(コーティング販売業者)が一般住宅にも、普及させてきたのです。

そこで問題となるのが、日本の住宅内には、「土足で立ち入らない」ということ。

しかも、現在住宅の床フローリングの主流となっている「シートフローリング」と呼ばれる建材は、最初から「汚れ防止」「キズ防止」の処理(EB処理)・対策が行われているのです。

そう・・。

・土足で利用しない
・フローリング自体に最初から汚れ防止&キズ防止の対策が施されている

のです。

それなのにも関わらず、あらたにコーティングを施す必要があると思いますか?ありませんよね。

正直、コーティング業者がコーティングサービスを販売したいがために、何かと理由付けをして、新築住宅購入者に販促しているというのが実情なのです。

2)建材の保証が消滅してしまいます

フローリングなどの住宅建材には、それぞれのメーカーによる保証(2年間保証)が付加されています。

保証期間内に、住宅利用者の過失ではなく、フローリングの破損・不具合などが生じたときには、保証(無償で補修)されることになっています。

しかし、フローリングの上に、あらたにコーティングを施した場合は、その瞬間に「保証がなくなってしまう」のです。

そんなリクスをわざわざ高額なお金を支払って購入するのですか?

普通に考えれば、しませんよね。

フローリングの浮きなどの修繕ができない

新築住宅は、竣工後、1年~2年程度の時間をかけて、本当の意味で完成されていきます。

それは、引っ越し後に「室温」「湿度」「家に加わる荷重(重さ)」が大きく変化。その変化に対して、住宅の様々な部位が変位・追随する形で、1年~2年の時間を費やして、ようやく安定的な状態となるのです。

住宅の各部位&建材の変位がほぼなくなったときが「完成」となるのです。

近年・・施工者(職人)の技術に大きなバラツキがあって、特に”フローリング”に関しては、引っ越し後に、フローリングの浮きなどの不具合が結構な確率で生じてきます。

そのような不具合(フローリングの浮き)に対して、コーティングが行われていると適切に補修ができないケースが多く存在するのです。

本来であれば、部分的な対処で済むものが、当該部屋の床全部を張り替えなければいけないといったことになることも。

フローリングの不具合(浮きなど)は一定確率で存在する出来事ですので、補修がしやすい状況を保っておくことがとても大切なのです。

床の音鳴りの原因に

フローリングにコーティングを施したことで、「床の音鳴り」が発生しやすくなります。

しかし、床の音鳴りが気になり始めたからといって、コーティングを除去することが困難だったり、できたとしても、再び、余分な費用がかかることとなります。

本末転倒なことと思いませんか?

新築住宅購入後は、引っ越しに向けて、なかなか忙しく、心に余裕をもてないこともあって、業者の営業トークに乗せられて、ついつい数十万円もの費用をかけてコーティングを行ってしまうケースが見られますが・・。

*フローリングの余分なコーティングは不要

であることをしっかり認識しておいていただければと思います。

積極的な換気を心がける

積極的な換気を心がける

先ほど、住宅は1年~2年の月日を費やす中で、完成されていくことをお話いたしました。

その過程で、重要な要素となるのが

*各建材から放出される水分および化学物質

です。

工事中に、建材は多くの水分を含んでしまいます。特に、日本において、梅雨時期が工事期間に含まれている場合、建材の水分量は多くなりがちです。

各建材には、長持ちするための適切な「水分含有量」の目安があって、その水分含有量に至るまでに、水分を発散していきます。

現在、シックハウス症候群の要因となる化学成分(ホルムアルデヒドなど)は建材に使用されていませんが、当然のことながら規制対象外の様々な化学成分は含まれているもの。

それらの水分や化学成分が月日の経過とともに室内に放出されることとなります。

そこで大切になるのが

*積極的な換気

なのです。

大人よりも小さな子供のほうが、化学成分や湿気などの影響を敏感に受けやすいもの。

引っ越し後の約一年間は、天気の良い日に窓を開けての換気を心がけていただければと思います。

3)扉(室内扉)に指を挟んでしまうことへの注意

扉(室内扉)に指を挟んでしまうこと

最後に、「安全」に関連する要素をひとつあげておきたいと思います。

引っ越し後の半年間くらいは、住宅の各部位の動作・機能にまだまだ不慣れがあります。

小さな子供のいるご家族にて、特に注意しておきたいのが

*扉(内装扉)で指を挟んでしまう事故

です。

”扉で指を挟む”というと、普通はレバーハンドルのある側(開き側)にて、手を挟んでしまうことを想像するかと思いますが・・。

実は、要注意なのは逆で

*ドアのヒンジ(丁番)がある側で指を挟んでしまうケース

なのです。

東京都の調査でも、東京消防庁管内にて毎年「150人~200人」ほどの子供たちが手動ドアに指を挟まれたことによって救急搬送されているのです。

東京都生活文化局「ドアの安全性に関する調査報告書(H28年度)」

しかも、毎年数十人が「指の切断事故」に至っているとのこと。

”ドアのヒンジ側”で指を挟むと「切断」などを大けがとなりやすいのです。

新居においては、なかなか「ドアの開き方」「重さ」「挙動」が一定ではなく、慣れていないこともあって、指を挟みやすいのです。

実際、東京都だけで、毎年200人程度の子供たちが指を挟んでしまっているわけですからね。

窓を開けているときなど、急に風が通って、室内扉が勢いよくしまってしまうことがあります。

引っ越し後の注意要素として、少ななくとも慣れるまでは、強く意識しておきたいものです。

ちなみに、積極的な「指挟みの防止対策」として、ドアへの指挟み防止グッズ(はさマンモス)が販売されています。

後付けで、誰でも簡単に両面テープにて設置できるアイデアグッズ。

扉のヒンジ側のすきまをふさいでくれますので、指を挟むリスクが解消されます。