【洗面所】洗面化粧台と壁との隙間を埋めていますか!?

洗面化粧台

建売住宅を購入。早々に引っ越しをして、新生活をスタートさせる方が多いと思いますが・・。

新生活を始めるにあたって、まだまだ対処しておきたい要素がいくつか存在しているもの。

今回は、そんな要素の一つ「洗面化粧台」に関する話をしてみたいと思います。

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洗面化粧台の止水処理

洗面化粧台

近年、新築住宅(新築マンション、建売戸建て住宅など)の9割以上にて、”洗面化粧台”が使用されるようになっています。

洗面台と鏡収納部がセパレート(分かれている)されているものもあれば、上記写真のように一体ユニット化されているものなど、サイズやデザインに種類はありますが、いずれも”洗面化粧台”としてユニット化されている商品です。

機能性が高く、使い勝手も良いことから、大半の住宅にて使用されるようになりました。

建売住宅(戸建て)に存在する課題点

実は、「洗面化粧台」に関して、新築分譲マンションには無く、建売住宅(戸建て住宅)の場合に限った課題が存在しています。

それが・・。

*洗面化粧台と横壁との隙間

です。

新築分譲マンションの場合は、事前に壁と洗面化粧台との間の隙間は、コーキング(シーリング)によって塞がれています。(止水)

しかし、建売住宅の大半(90%以上)にて、コーキングが行われておらず、隙間が空いたままとなっているんですね。

この状態で生活をスタートしてしまうと・・・。

洗面時に水跳ねが生じて、その隙間から壁を伝わって水が浸入してしまうことに。

洗面化粧台と加へとの隙間は、「1cm~2cm程度」だったりしますので、水が浸入しても、拭き取り掃除をすることができないのです。

その結果、時間経過と共に壁隙間にてカビが発生。壁の仕上げなどが劣化していくこととなるのです。

何故、建売住宅では洗面化粧台のコーキングが行われていないのか?

何故、建売住宅では洗面化粧台のコーキングが行われていないのか?

機能的に、洗面化粧台脇の隙間をコーキング処理することは、必要不可欠と言える要素です。

しかし、何故、建売住宅では、コーキング処理がされていないのか?不思議に感じる方もいるかもしれませんね。

それは、ある意味住宅業界の悪しき習慣と言えるのかもしれませんが・・。

*コーキングをしておくと汚れが付着するから。(見栄えが悪くなるから)

という見栄えの問題から、コーキング処理を行っていないのです。

本来、建売住宅というは、建物を建ててから、購入者を募集して、内見してもらい、住宅を購入してもらう・・といった仕組みとなっています。

それゆえに、内見に来た方に対して、少しでも見栄えを良くしておきたいということで、コーキング処理をしないままで完成としてしまっているんですね。

だったら、住宅購入(契約)に至った後に、コーキング処理を行って、引き渡しをすればいいと思いませんか?

しかも、近年では、建売住宅とは名ばかりで、先に販売契約をしてから、工事を行う・・「売り立て」の住宅が増加しています。

そういう住宅なら、住宅完成後に数ヶ月もの販売期間が不要なわけですから、コーキングの汚れなども生じないもの。(気にする必要はないもの)

何も気にすることなく、コーキング処理を行えばいいのです。

しかし、現状は機能性は無視。単なる見栄えを優先しているわけです。

といいいますか・・・昔からの習慣がそのまま残っているだけなのでしょうね。

洗面化粧台のコーキング処理を行いましょう

洗面化粧台のコーキング処理を行いましょう

建売住宅を購入後、引き渡しの前に「内覧会」があるかと思います。

その時に洗面化粧台のコーキング処理がされていないことを確認したら、引き渡しまでにコーキング処理を施工業者に依頼することが可能です。

その場合は、必然的に「有料(オプション的な取り扱い)」となります。

ただ、近年、誰でも手軽に行える「洗面化粧台の隙間埋め用コーキング剤(シール)」が発売されています。

超多様途シール スーパーシール

例えば、セメダインから発売されている「超多様途シール スーパーシール (上記写真)」などが手軽さ&価格共におすすめかと。

実際には、上記商品に加えて、コーキングを施すための下地となるバックアップ剤も購入する必要があります。

両方合わせても「¥2,000円程度」でコーキング処理を行うことが可能に。

施工業者に依頼すると、結局、人件費(工賃)の方が高くなりますので、「¥8,000円~¥15,000円程度」の費用がかかることに。

まあ、価格的には自分でやった方がはるかにお得ではあります。

まとめ

新築住宅(新築マンション、建売住宅)は、引き渡し時点が完成ではなく、「1年後~2年後」に本当の意味での完成を迎えるもの。

引っ越しすれば、それで、すべてが完了なのではなく、そこから住宅の機能性を高め、維持していくために対処しなければいけない要素が複数存在していることは、ぜひ、しっかりと知っておいていただければと思います。

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2022年11月1日洗面所建売住宅, 洗面化粧台, 洗面所

Posted by baum(一級建築士)